15歳の少年トマス小崎は、自分と父が殉教することに対しては、何の恐れも心配もしていませんでした。いや、それどころか、喜んでさえいたことでしょう。天国に対する確信と希望を、持っていたからです。しかし、残されてしまう母と、まだ幼い2人の弟のことが心をよぎり、この手紙を書いたのです。彼らが最後まで信仰を守って、天国で必ず会えるようにと、祈りながら、涙ながらに書いたのかも知れません。そして、この手紙を書き終えた時には、トマス少年は、愛する母と2人の弟も、主の御手の中に委ね切っていました。主を信頼していたからです。
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