2018年06月30日

十二  死刑執行人、寺沢半三郎の苦悩ー三つの願いを退ける

旧友パウロ三木

 寺沢半三郎にとって、もう一つ大きな悩みがありました。それは26人の囚人の中に、旧友のパウロ三木がいたことです。半三郎は、パウリ三木と、学童のころ、親しかったのです。パウロ三木の教理解説の会に出席したこともあり、受洗を希望したこともあったほどです。実際、兄の奉行である寺沢宏高は、すでに洗礼を受けていました。 そんなわけで、半三郎は、とてもパウロ三木を尊敬し敬愛していたのです。 そのパウロ三木が、信仰のゆえに囚人として捕らえられ、その死刑執行を自分がしなければならないのです。 半三郎はパウロ三木に丁重にあいさつし、パウロ三木も友の厚意に感謝を述べ、二人は固く手を握り、肩をたたきあって、この奇遇を喜び合いました。 半三郎は親友を救うことができず、自分の手で死に追いやらねばならない宿命が、なんとも悲しかったようです。それなので、彼は自分に与えられている職権の範囲でできることがあれば、この友人の願いをかなえてあげたいと思いました。


posted by 日本教会史 at 06:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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