2019年04月21日

七  ルドビゴ茨木1

ルドビゴ少年
「ルドビゴ。今のままの信仰ではだめだ。信仰をやめて おれの養子になれば、あと50年は生きられるぞ。おいしいものも食べられる。きれいな服も着られる。そのうえ、刀を差して武士になり、大名にもなれるぞ」ルドビゴ少年は、再び半三郎は、の目をしっかりと見て、こう言いました。「そうしてまで、私は生き延びたいとは思いませぬ。なぜなら終わりのなき永遠の命を、たちまち滅びるつかの間の肉体の命とは代えられないからです。お奉行さま。あなたの方こそ、キリシタンにおなりになり、これから私が参りますパライソにおいでなさるのが、ずっと良いことです。あなたもキリストを信じて、私と一緒に天国に参りましょう」半三郎は返す言葉もなく、重くまぶたを下ろし、瞳を閉じたのです。
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七  ルドビゴ茨木1

ルドビゴ少年
「キリシタンを捨てることが条件だぞ。それ以外の事は何でも許してやろう。大目に見る。しかし、今のままの信仰ではだめだ」ルドビゴは半三郎をしっかり見て、ニコニコしながら天を指して言いました。「この地上で大名として取り立てられるよりも、神さまのもとで小姓として仕えとうございます。お奉行さまも、どうぞキリシタンにおなりなさいませ。そしてご一緒に パライソである天国へ参りましょう」あまりにも意外な少年の決断ある返事に、半三郎は、さらにこう言ったのです。
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