2018年06月03日

七  ルドビゴ茨木1

ルドビゴ少年


 ありがとうございます。それでは養子にさせて頂きまする。ただ一つだけお願いがあります。キリシタンとして、今のままの信仰を持ち続けられるならば・・・」半三郎は、最後まで聞かずに言いました「キリシタンを捨てることが条件だぞ。それ以外の事は何でも許してやろう。大目に見るしかし今のままの信仰ではだめだ」 ルドビゴは半三郎をしっかりみて、ニコニコしながら天を指して言いました。「この地上で大名として取り立てられるよりも、神さまのもとで小姓として仕えとうございます。お奉行様も、どうぞキリシタンにおなりなさいませ。そして、ご一緒にパライソである天国へ参りましょう」 あまりにも意外な少年の決断ある返事に、半三郎は胸を打たれました。しかし、ますます何とかして助けたいとと思った半三郎は、さらに、こう言ったのです。「ルドビゴ。今のままの信仰ではだめだ。信者をやめておれの養子になれば、あと50年は生きられるぞ。おいしいものも食べられる。きれいな服も着られる。そのうえ、刀を差して武士になり、大名にもなれるぞ」 ルドビゴ少年は、再び半三郎の目をしっかり見て、こう言いました。
posted by 日本教会史 at 06:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする