

各地に流された浦上のキリシタンたちは、津和野と同じように厳しい迫害の中で、主にすがり、聖霊様の助けを受けながら耐え忍んでいました。彼らの頭には、キリストを信じる信仰を、命をかけても守ろうという思いしかなかったことでしょう。 しかし、そのことは彼らの知らないところで「信仰の自由」という世界的な問題となっていたのです。 日本は、この迫害のゆえに諸外国から抗議を受けていました。流されたキリシタンたちに対する拷問は、外国使節団の耳に入り、諸外国の新聞や雑誌で報道され、批判され、どこの国でもわき返るような世論となっていました。


